徹底比較
Round3:「Production I.G×士郎正宗」編

企画:士郎正宗×制作:Production I.Gの世界

神霊狩/GHOST HOUND
神霊狩/GHOST HOUND
神霊狩/GHOST HOUND
「神霊狩/GHOST HOUND」配信中!
この世界<現世>(うつしよ)には、電脳が発達するより遙か昔から、違う世界が重なっている。
日本の原風景の面影を残す、地方の小さな町に住む3人の中学生、古森太郎、大神 信、中嶋匡幸。
彼らは、それぞれ、消し去ることのできない過去を持っていた。
だから、なのか、また違う理由があるのか、3人は<現世>とは異なる世界、<幽世>(かくりよ)へ魂(たま)抜けすることで、行き来することが出来るようになる。
少年たちは、<幽世>を冒険するうちに、そこがどこにつながっているのかを知る――。
2061年、人間の意識同士を繋ぐことのできる理想実現を期待されたネット社会だったが、個々の記憶の流出、記憶の改竄など新たな社会問題が現象化しているにも関らず、人は尚、取り交わされる情報をネットに依存し、ネットからの離脱を選択することはできなかった。
その結果、セキュリティを強化した新たなネットワーク空間の構築が望まれ、完成したのがメタリアル・ネットワーク(略してメタル)である。メタルは情報化された個人の記憶をバブルシェルという泡状の有機的電脳防壁で擬似的にスタンドアロン化させることで情報の機密性を確保した結果、人々はそれを受け入れ、生活に浸透していった。だがその結果、人は安全なメタルの中で、本能を解放し、爆発させることを憶えた。
解き放たれた本能に押し出される形で、個々の意識は情報の海に溺れ、欲望の圧力に曝される。だが人が生きている舞台は規律で縛られた現実世界である。二つの世界の間に奇妙な摩擦が生れ、それが在らざる歪みとなって世界に現れはじめていた。そうした歪みの原因を調査、究明するため、メタルの海に挑むエキスパートを、人々は電脳ダイバーと呼んだ。
この物語はリアルとメタルの狭間で起こる事件を調査する電脳ダイバー、波留真理の物語である。
RD 潜脳調査室」
RD 潜脳調査室」
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Production I.Gと士郎正宗

<士郎正宗とは?>
士郎正宗は、SFを得意とする漫画家である。生物学、社会学、機械工学等の情報を膨大に詰め込まれた設定と先鋭的なメカニックのビジュアルで、デビュー直後から熱狂的なファンを生み出した。
作者が好むシチュエーションは、「警察官(含む公安、特殊部隊)の主人公が、犯罪解決のために活躍するアクション物」だが、作品リストを見てみると、サイバーパンクから戦車クライムアクション、日本書記等に題を取ったファンタジー、果てはギャグマンガまで、実に様々多種多様、硬軟取り混ぜたレパートリーとなっている。
しかし、全ての作品に共通してるのは、1回読んだだけではなかなか把握できないほど複雑な設定と緻密な絵柄であろう。彼のファンが求めるのも正にそこである。
士郎正宗とアニメーションとの関りは、1987年に自作の「ブラックマジックM-66」を自ら監督(脚本、絵コンテを担当)している。細かいストーリーは割愛するが、有能な軍人達と事件に巻き込まれた一般人…自分達が容赦なく作りこんだ兵器が自分達に牙を向く恐怖…。元々は壮大な金星文明の年代記である原作を、45分のビデオのフォーマットで楽しめる物を目指した為に、“殺人ロボット兵器 対 巻き込まれたジャーナリストの手に汗握る対決”というストーリーに再構成している。もはや全くの別物だが、十分楽しめるアクション中篇に仕上がっている。オススメです。
何故かその後はアニメには協力程度しか手を染めず、自身の作品は、色々な映像作家の手で映像化されている。
<Production I.Gとは?>
Production I.Gは老舗アニメ制作会社タツノコプロダクションの制作スタッフだった石川光久とアニメーターの後藤隆幸が中心になって、I.Gタツノコとして設立。ハイレベルなアニメーターを多数擁して押井守の劇場版作品を始めとする個性的な作品群を制作し続けている。現在のリアル系作画の発信地であり、アニメ業界をリードしている制作スタジオである。
士郎正宗とは、1995年の押井守監督作品「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」とPSソフト「攻殻機動隊」のゲームOPムービーから始まる。2000年代に入ってTVシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を制作時に、メカニックデザインとストーリーのプロットの作成で企画参加を果たした。
「神霊狩/GHOST HOUND」と「RD 潜脳調査室」で、初めて漫画原作が無い純粋な企画参加を果たした。

「神霊狩/GHOST HOUND」と「RD 潜脳調査室」

神霊狩/GHOST HOUND
「神霊狩/GHOST HOUND」は士郎正宗が1987年から暖めていた企画で、企画当初のプロットでは、三人の少年の魂が抜けて合体し、狼男となって魑魅魍魎を退治するという話だった。現在配信されてるシリアスな「神霊狩/GHOST HOUND」からは全く内容の想像がつかない。11年前の誘拐事件をきっかけに、傷付いた人々の心と、それぞれが抱えた内的トラウマを中心に展開する、シリアスなストーリーとリアルな作画で迫るジュブナイル。
今回無料配信される6話分では、少年達が問題の誘拐事件が起きた現場に出向き、初めての幽体離脱を体験する初期のクライマックスを始め、ストーリーの根幹となる伏線が張り巡らされ、登場する三人の少年達の成長記としても進行している。
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一方の「RD 潜脳調査室」は、世界はマイクロマシン“通信子”で繋がり、大掛かりな脳手術無しに電脳と同じシステムを体に備えることができる。ネットワークとはワイヤレスで通信でき、深い海に潜るように電脳の世界にダイブする。主人公の波留真理は、観測実験の事故の影響で約50年の時間を失った元フリーダイバー。電脳の海で、再度ダイブする感覚を取り戻し、電脳ダイバーとして失ったものを取り戻していく。
ストーリーの中には、電脳空間、ネットワークに繋がって生きる人々等の攻殻機動隊以降の士郎作品で御馴染みのワードが頻出する。
「RD 潜脳調査室」は、現在日本テレビ系で放送中です!
RD 潜脳調査室
「徹底比較」インデックス
  • Round1:「イタズラなKiss」編
  • Round2:「韓流歴史大作ドラマ」編
  • Round3:「Production I.G×士郎正宗」編
  • Round4:「マット・デイモン」編