第二次世界大戦のヨーロッパ戦史に新たな1ページを記した、2001年度ゴールデン・グローブ賞最優秀作品賞受賞(TVドラマ&ミニシリーズ部門)に輝く超大作。原作は1992年に出版された歴史家スティーヴン・アンブローズの同名ベストセラー・ノンフィクション。
物語は1942年から1945年までの3年間、米陸軍101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊の中のエリート部隊「E中隊」の苛烈な戦いのプロセスを兵士たちの人間模様を軸に描かれている。製作費1億2000万ドル(約150億円)を費やし10話からなる全10時間余りの構成で、テレビのドラマシリーズとしては、すべてに桁はずれのスケールで展開する。
ジョージア州トコア基地の新兵訓練から、D-デイ前夜のノルマンディへの降下、オランダでの「マーケット・ガーデン作戦」、ドイツの最後の反撃「バルジの戦い」、ベルヒテスガーデンの攻略、さらにダッハウのユダヤ人強制収容所、そして終戦間際のヒトラーの山岳の隠れ家「イーグルズ・ネスト」(鷲の巣)の占拠とE中隊の転戦の跡を追う。
各エピソードごとに「群像劇」と「戦い」を両輪にした構成で、トム・ハンクスが「真実の重みを伝えたかった」という通り、従来の戦争映画にあるような情感を排し、冷徹に戦争の現実をつきつけてくる重量感あふれる演出となっている。 |